最近、特に年金の繰り上げ、繰り下げが話題になりますが、余裕のあるシニア夫婦は繰り下げをされるのは良いと思います。1か月で0.7%加算されるので 1年繰り下げれば、0.7x12か月=8.4%, 5年繰り下げれば8.4x5=42%の加算となります。逆に繰り上げは、1か月繰り上げれば0.5%減額されます。1年で、0.5x12=6%, 5年繰り上げれば6x5=30%の減額となります。
只、繰り下げは、夫婦お二人の年齢差で、デメリットとなることもあります。年齢の離れた年下の奥さんのご夫婦であれば、1歳でも違えば、例えば旦那さんが老齢厚生年金や老齢基礎年金を同時に受け取れる65歳になれば、奥さんが65歳までの年数、加給年金が付きます(奥さんの厚生年金の加入期間が20年未満の場合)。1歳違えば1年間ですが、6歳違えば、6年間受給できるはずの加給年金が繰り下げをすればもらえなくなります。加給年金とは、旦那さんの年金だけでは奥さんが年金を受給できる年齢の65歳まで大変だからその補填として奥さんが65歳になるまで支給されるものです。加給年金はおおよそ、1年で39万円ですので、計算上6年で約230万円となります。とは言っても、しかしながら、加給年金は夫婦間の年齢差の年数だけですので、同じ年齢のご夫婦であれば考慮する必要はありませんし、繰り下げた年金は、死ぬまで支給されますからどちらを選択されるかはそれぞれのご夫婦に合った形で選ばれたらいいかと思います。